下肢静脈瘤の種類
下肢静脈瘤はふくらんでくる静脈の大きさ=見た目で次のように分類されています。
伏在型(ふくざいがた)静脈瘤
膝の内側や膝下、ふくらはぎに「ぼこぼこ」とふくらむタイプの静脈瘤です。まわりの皮膚と同じ色をしており、押すと「ぷにぷに」しています。強い痛みはありませんが、長時間立ちっぱなしの時などに張った感じや、鈍い痛みを感じることがあります。
一般的に逆流の量が多く、足のだるさやむくみなどの症状を伴いやすいタイプです。
側枝型(そくしがた)静脈瘤
伏在静脈の枝がふくらんだ静脈瘤です。伏在型と同じように皮膚と同じ色をしていますが、伏在型静脈瘤より細い静脈(2〜3mm)によるこぶです。
陰部(いんぶ)静脈瘤
側枝静脈瘤の一種で、女性の外陰部から内もも、太ももの裏に見られます。生理時に合わせて痛みや足のむくみといった症状が出ることがあります。
網目状(あみめじょう)静脈瘤
皮膚の浅い部分の細い静脈の静脈瘤です。サインペンの太字ほどの太さ(1〜2mm)で青く見えて目立ちますが、表面はふくらんでおらず、触っても平らです。
クモの巣状(くものすじょう)静脈瘤
皮膚表面のとても細い静脈が拡張したものです。髪の毛ほど(0.1mm)の赤〜紫色の静脈がクモの巣のように広がるタイプで、遠目に見ると「あざ(内出血)」と見間違えることもあります。