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下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤ってどんなもの?

下肢静脈瘤とは、下肢(足)にできる静脈(血管)のこぶのことです。

最近は「下肢静脈瘤」という言葉を目にする機会も増えてきて、もしかしたら自分も?と思われる方も多いかと思います。

実際に、見た目でわかる変化の他にも

  • むくみやすい
  • 足がつりやすい(こむらがえり)
  • 湿疹が治りにくい
  • 足が黒くなっている(色素沈着)
  • きず(潰瘍/かいよう)ができた

などの症状が見られることがあります。

 

珍しい病気? 新しい病気?

下肢静脈瘤自体は珍しい病気ではありません。

少し古い発表ですが、1989年に平井らが行った発表では、30-49歳の55%、50-69歳の61%、70歳以上では75%に見られたと報告されています。

病気自体も大変古くから知られており、3500年以上前のエジプトで「下肢にできる蛇のような膨張物」と記されたパピルスが存在します。

下肢静脈瘤は、内臓の病気と違い表面から見ることができる変化であり、また日常よく遭遇する病気だからこそ古い記録が残ったと考えられます。

 

原因は?

みなさんは「血管」「動脈」「静脈」の違いを知ってますか?

心臓とつながり、肺や体のすみずみに血液を送る通り道が「動脈」、逆に肺や体から心臓へ帰ってくる通り道が「静脈」、動脈と静脈を合わせて「血管」です。

動脈は心臓から押し出された血液が勢いよく流れますが、静脈の血液の流れは大変弱いものです。そのため、静脈の内側には一方通行の弁(静脈弁)があり、血液が心臓へ向けてのみ流れるよう工夫されています。

しかし、足は心臓から最も遠くにあり、また地球の重力の影響で、静脈弁にも負担がかかっています。年齢を重ねるにつれ静脈弁の働きが悪くなり、血液が足の方へ逆流し、静脈の壁がのびてこぶ状に膨らんだ状態が「下肢静脈瘤」なのです。

静脈弁に負担がかかり、働かなくなる

血液が下がってくる(逆流)

静脈の壁がのびて、こぶ状に浮いてくる(静脈瘤)

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